遺伝カウンセラーを目指す方へ

お仕事選びは人生選び

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

8-2.よく考えて決めてください。大学院も、人生も。

遺伝カウンセラーという仕事に興味を持っている方には、私の様な生物系出身であったり、医療系であったり、どちらでない人もいると思います。 しかし前述しましたが、やる気があればどんなバックグラウンドであろうと関係ありません。 逆に言えば、生半可な…

8-1.私がメンタル不調になった理由

私がメンタル不調になった理由は…内緒です(笑)と言うか複合的な理由だと思います。 遺伝カウンセラーを目指そうと決めた日から今まで、丸4年。色々ありました。 大学院入学前は毎週やってくる課題提出期限に怯える毎日、入学後初めて身をおいた病院という…

8.最後に

まとめとして、これから遺伝カウンセラーを目指す方々にご一読していただきたい事を書いていきます。

7-3.医療関係者や理系出身者でなくてもできるが、数学の知識は必須

さて大分シビアな事を書いてきましたが、日本において、遺伝カウンセラーがやるべき事、遺伝カウンセラーしかできない事というものがあると私は考えます。 それは「データベースに強くなる、数学に強くなる」という事です。 遺伝診療では、患者さんの疾患の…

7-2.日本の皆保険とカウンセリング点数との折り合い

自由診療が一般的な米国では、遺伝カウンセラー主導で行う遺伝カウンセリングに対し1時間数万円を患者が支払うという事もある様です。 しかし日本では遺伝カウンセリングは、疾患の種類や患者さんのご要望等にもよりますが保険診療で行う事が多いです。 例…

7-1.日本において遺伝カウンセラーは必要か?

現在の日本においては、遺伝カウンセラーだけで患者さんとの遺伝カウンセリングはできません。 必ず担当医もしくは遺伝専門医が同席します。 これ、裏を返すと、医師がいれば遺伝カウンセラーはいなくてもいい事になります。 日本では医師主導で遺伝カウンセ…

7.私が考える遺伝カウンセリング・遺伝カウンセラー

2年間大学院に在籍して、遺伝カウンセラーについて色々考えた事をまとめました。 かなり好き勝手に書きました。 私は遺伝カウンセラーの資格を持っていない、ただ大学院を卒業しただけの人間で、実際に病院で働いた事もありません。 なので実際現場で働く方…

6-6.就職活動、そして働きながらの認定試験勉強

私は就職活動を一切していない(博士課程に進むと決めていたため)のですが、色々周りの話を聞いてみると、 通っている大学院の大学病院あるいは関連病院からお声がかかってそのまま就職する、教授の紹介でどこかの病院に就職する、大学院宛に病院から求人が…

6-5.修論を書かないと卒業できない!

当たり前なんですけど、大学院なので修論を書かないと卒業できません。これも結構大変です。 一般的な研究室の学生なら、研究するために大学院に入るわけですが、遺伝カウンセラー希望の学生は「資格取得」が院に入る目的ですから。講義や実習もあって、その…

6-4.実習

遺伝カウンセラーになるには、大学院在学中に病院実習をしなければなりません。 遺伝カウンセラー認定試験を受ける際は実習記録簿に教授のサインをもらって願書に添付しないと受験資格が得られません。 どういう疾患を〇例、合計で〇〇例実習に出なくてはな…

6-3.講義(遺伝カウンセラーになるための)は…

ここだけのお話です。 遺伝カウンセラーになるためにはいろんな知識を吸収しなくてはいけないわけでして、当然大学院に入れば、そういった関係の講義があると思っていたのですが… ここだけの話、残念ながら私が通ったC大学院にはそれはなかったのです。 C大…

6-2.講義(単位取得のための)

大学院も学部と同様、講義を受けて単位を取得しないと卒業できません。 私の時は丁度コロナだったので、オンライン講義がほとんどでした。 対面だったら、いろんな院生さんとお友達になれたのになあ。オンラインはメリットデメリットありますね。

6-1.研究室

私が所属していた研究室は、教授1人、学生は私と先輩1人の計2人、秘書さんはじめ職員さん数名、というこじんまりした研究室でした。 研究室でどういう毎日を送っていたかと言いますと… ・講義がある日は講義に出る ・講義がなければ病院実習あるいは勉強 …

6.晴れて入学 C大学院の事

念願叶って入ったC大学院についてお話いたします。

5-3.結果

試験結果なのですが、3つ受けて、結果は2勝1敗でした。 A大学院は不合格でした。やっぱり国立は厳しいなあ、という感想です。 筆記は割と出来たんじゃないかな~。 B大学は受かりまして(こちらは受かる自信がありました)、Cも受かりましたので、 家から…

5-2-3.C大学院

こちらも私立の老舗医療系大学院。私は自宅がこの大学院に近かったのでこちらを第一希望としていました。 こちらは、大学院の入試の内容は全受験生共通(つまり看護系の研究室に入る人でも技師系に入る人でも、試験内容は同じ)です。英語(長文読解)と、小…

5-2-2.B大学院

都内の大人の街にある、私立の医療系大学院。社会人やりながら通えるのを売りにしています。 したがって講義は夕方から行われることが多いようです。実際社会人の受験が多いです。 倍率はA大学院と同じくらいではないでしょうか。 試験内容は、英語(長文読…

5-2-1.A大学院

以下に、私が受験した大学院について(大学院名は伏せます)の概略を記載します。 内容は私が受験した当時のものです。現在は変更があると思いますのであくまでご参考までにとどめてください。 5-2-1.A大学院 後楽園の近くにある国立の女子大学院で、学費が…

5-1-4.面接対策

面接については、聞かれることは一般的な大学院の面接で聞かれるような、オーソドックスなものです。 なぜ遺伝カウンセラーになりたいのか?とか、なぜこの大学院を選んだのか?仕事は(社会人であれば)どうするの?辞めるの?とか、こういのも面接のマニュ…

5-1-3.小論文

小論文を出す大学院は多いです。 お題は色々ありますが、時事ネタが多い印象です。 小論文を書くにはコツがあります。 私は、当時通っていた大学で、小論文の書き方を教えてくれる講座があったのでそれに申し込んで、先生に添削してもらう、という対策を取り…

5-1-2.遺伝関連

大学院によっては入試に遺伝の問題が出ないところもありますが、出ないとしても、受験までに最低限の遺伝の知識は頭に入れておいた方がいいと思います。 大学院に入ってから、一から遺伝を勉強する事も可能ですが、それだと大学院での勉強や実習について行く…

5-1-1.英語

とにかく英語は必須です。遺伝の知識も必要ですが、何より英語です。 どの大学院の入試でも必ず出る科目だと思いますし、何より大学院に入ったら、そして 遺伝カウンセラーになったら日常的に英語の論文を読まないと仕事になりません。 今は翻訳アプリがかな…

5.大学院受験勉強

大学院の研究室訪問を終えたら、次は大学院に入るための受験勉強をしなくてはなりません(大学院訪問をしただけでは大学院に入る事が出来ません)。 試験の内容は大学院によって異なります。 志望する大学院の過去問を見て、出題傾向に即した勉強をします。 …

4.遺伝カウンセラーになるための大学院選び~研究室訪問は超超超大事

認定遺伝カウンセラー制度委員会のサイトにもあるように、 日本で遺伝カウンセラーになるには、指定されている大学院で勉強や実習をし、認定遺伝カウンセラーの受験資格を得る必要があります。 どういうバックグラウンドなら大学院の受験資格があるかはその…

3.遺伝カウンセラーを目指したきっかけ

当時私は大学3年生で、ぼんやりと「大学卒業したらどうしようかな」と 考えていました。 そんな時、大学の講義中にある教授が遺伝カウンセラーの話をされました。初めて聞く職業でした。 その後自分で色々調べているうちに、とてもやりがいのある仕事だなあ…

2.認定遺伝カウンセラーとは

認定遺伝カウンセラーの定義については、認定遺伝カウンセラー制度委員会のサイトを ご覧いただければと思います。 簡単に言えば、患者さんやそのご家族の気持ちに寄り添いながら、 遺伝や遺伝疾患についてわかりやすく説明する職業、だと思います。 ちなみ…

1.自己紹介

普通にサラリーマンをしていました(医療系で働いた事はありません)が、 思うところあって脱サラし、41歳の時とある大学の理学部生物科に入学、 分子生物学を主に勉強いたしました。 現在は関東のとある医学系大学院の博士課程1年生です。

目次

1.自己紹介 2.認定遺伝カウンセラーとは 3.遺伝カウンセラーを目指したきっかけ 4.遺伝カウンセラーになるための大学院選び~研究室訪問は超超超大事 5.大学院受験勉強 5-1-1.英語 5-1-2.遺伝関連 5-1-3.小論文 5-1-4.面接対策 5-2-1.A大学院 5-2-2.B大学院 …

はじめに

こんにちは。ザースーと申します。 認定遺伝カウンセラー養成専門課程(大学院)を修了し、9月の認定試験に向けて勉強をしておりましたが、メンタル不調となり受験を断念いたしました。 認定遺伝カウンセラーは現在注目を集めている職業なので興味ある方も…