遺伝カウンセラーを目指す方へ

お仕事選びは人生選び

7-2.日本の皆保険とカウンセリング点数との折り合い

自由診療が一般的な米国では、遺伝カウンセラー主導で行う遺伝カウンセリングに対し1時間数万円を患者が支払うという事もある様です。

 

しかし日本では遺伝カウンセリングは、疾患の種類や患者さんのご要望等にもよりますが保険診療で行う事が多いです。

 

例えばですが「1回の遺伝カウンセリングにつき1000点」と言った様に診療報酬の点数が決まっている疾患もあります。

 

これは1回の遺伝カウンセリングに何時間かかろうと1000点しか徴収できない事になります。

 

2時間カウンセリングをやっても1000点だとして、金額変換したら10,000円ですから、この10,000円で医師や遺伝カウンセラー他の人件費がまかなえるのでしょうか?

 

もちろん他に徴収できるもの(遺伝子検査の手数料等)もあるので、包括的に考えなくてはいけませんが、前述した様に日本の経済状況では遺伝カウンセリングの点数が上がる事は期待できないので、今後日本における遺伝カウンセリングがどのように日本の皆保険と折り合いをつけていくか真剣に考える必要があると私は思います。