5-3.結果
試験結果なのですが、3つ受けて、結果は2勝1敗でした。
A大学院は不合格でした。やっぱり国立は厳しいなあ、という感想です。
筆記は割と出来たんじゃないかな~。
B大学は受かりまして(こちらは受かる自信がありました)、Cも受かりましたので、
家から近い、第一希望のC大学院に行くことにいたしました。
5-2-3.C大学院
こちらも私立の老舗医療系大学院。私は自宅がこの大学院に近かったのでこちらを第一希望としていました。
こちらは、大学院の入試の内容は全受験生共通(つまり看護系の研究室に入る人でも技師系に入る人でも、試験内容は同じ)です。英語(長文読解)と、小論文、面接がありました。遺伝関係の問題は出ませんでした。
英語はこちらもセンター試験レベル(それより簡単だったかも…)でした。
<C大学院での課題提出>
C大学では入学試験とは別に、初めて教授と事前面談した時から受験までの1年間、課題提出というものがありました。
英語の翻訳をして、それを毎週期日以内に教授にメール送信する、ちょっとでも提出が遅れたら大学院受験資格がなくなる、というものでした。
受験の1年前からというと、私は大学の卒研と期間が重なってしまい、結構時間のやりくりが大変でした。
まあでもC大学院が第一希望ですし、やらないと受験資格がないというのであればやらねばなりません。なんとか必死に課題を提出しました。
C大学院の教授がなぜこのような課題を出していたかよく分からないのですが、
思うに、受験希望者の「本気度」を見たかったのではないかと思います。
5-2-2.B大学院
都内の大人の街にある、私立の医療系大学院。社会人やりながら通えるのを売りにしています。
したがって講義は夕方から行われることが多いようです。実際社会人の受験が多いです。
倍率はA大学院と同じくらいではないでしょうか。
試験内容は、英語(長文読解)と、遺伝関連の知識、小論文、面接だったと思います。
試験の内容も、筆記も面接もA大学院と似ておりましたがA大学院よりは簡単だったかな。
英語長文は読む量が多くて見直しする時間はなかったです。
5-2-1.A大学院
以下に、私が受験した大学院について(大学院名は伏せます)の概略を記載します。
内容は私が受験した当時のものです。現在は変更があると思いますのであくまでご参考までにとどめてください。
5-2-1.A大学院
後楽園の近くにある国立の女子大学院で、学費が安いのが魅力。その反面倍率が高い。4倍くらいかな?
試験は夏に行われ、試験内容は、英語(長文読解)と、遺伝関連の知識、小論文、面接。2日間にかけて行われました。
英語は、遺伝カウンセリングに関係する内容の論文の抜粋が問題に出ていたと記憶しています。
遺伝の知識は高校の「生物基礎」の内容と、それにプラス、ちょっとレベル高めの応用問題が出ました。
実は私は、受験する前に過去問を大学院に見せてもらったのですが、そのときその応用問題のネタ元が分かってしまったので(おそらく、〇〇ン〇ル生物学だと思います。私が通っていた大学の教科書でもあったのでわかってしまいました)、〇〇ン〇ル生物学の章末問題を解きまくりました。
<プレゼン>
この大学院の受験では面接時にプレゼンをやりました。
たしかお題は事前に発表されていて、確かその時はがんゲノム医療についてだったと思いますが、がんゲノム医療の概要や自分の考えについて発表するものです。
事前にパワポで資料を作ってUSBを持って行って、当日プロジェクターで発表しました。
プレゼン対策としては、これは、どんなプレゼンにも言えますけど、
知ったかぶりせず、自分の言葉で、誰にでもわかるように、ゆっくりはっきり話す。
内容は少なめで良い、だと思います。
特に遺伝カウンセラーの仕事は、遺伝の事など全く知らない患者さんにも分かりやすく説明する必要があるため、
「伝える力」と「人間性」を評価しているのだと思います。なのでプレゼンの内容はコアでなくていいと思います。
5-1-4.面接対策
面接については、聞かれることは一般的な大学院の面接で聞かれるような、オーソドックスなものです。
なぜ遺伝カウンセラーになりたいのか?とか、なぜこの大学院を選んだのか?仕事は(社会人であれば)どうするの?辞めるの?とか、こういのも面接のマニュアル本があるので、ご一読する事をお勧めします。
(もしかすると遺伝に関する口頭試問っぽいものがあるかもしれないので、一応上記に書いた遺伝の基礎は頭に入れておくと良いと思います。)
5-1-3.小論文
小論文を出す大学院は多いです。
お題は色々ありますが、時事ネタが多い印象です。
小論文を書くにはコツがあります。
私は、当時通っていた大学で、小論文の書き方を教えてくれる講座があったのでそれに申し込んで、先生に添削してもらう、という対策を取りました。
そういう環境がない方は、アマゾンか何かで小論文の書き方のテキストが売っていますので、買って練習しておくことをお勧めします。
小論文は、試験当日いきなり「書け」と言われても書けるものではありません。
書き慣れていないとあっという間に試験時間は過ぎ去りますので事前に対策されることを強くお勧めします。
同時に、日常的に遺伝や医療に関する時事ネタを新聞等で拾って、それに対する自分の意見を頭でまとめる癖をつけることも必要かと思います。
5-1-2.遺伝関連
大学院によっては入試に遺伝の問題が出ないところもありますが、出ないとしても、受験までに最低限の遺伝の知識は頭に入れておいた方がいいと思います。
大学院に入ってから、一から遺伝を勉強する事も可能ですが、それだと大学院での勉強や実習について行くのが大変だと思います。
私は3つの大学院を受け、うち2つの大学院で遺伝関係の問題が出ました。
その時の事を踏まえて言うと、最低限の抑えるべきテキストは、この2つではないでしょうか。
・高校の教科書「生物基礎(出版社はどこでも良い)」の、遺伝に関連する単元
・「遺伝医学への招待(南江堂)」
遺伝医学への招待(改訂第6版) | 新川 詔夫, 太田 亨, 吉浦 孝一郎, 三宅 紀子 |本 | 通販 | Amazon
高校の生物基礎の教科書は、アマゾンか何かで買って、遺伝に関係するところだけ(例えば、細胞の構造とか、転写翻訳についてとか)抜粋して、頭に入れておく必要があります。
「遺伝医学への招待」は、生物基礎の知識を頭に入れた後読むようにすると良いと思います。
遺伝医学に関する本は巷にたくさんありますが、大学院受験対策であれば、
色々本を読むより、薄い本を一冊やりぬく方が効率良いと思います。
ただ、基礎生物の教科書の抜粋も、遺伝医学への招待も、読んで理解するだけではなく、DNAの構造式や家系図などを、目をつぶってでもすらすらかけるレベルにしておく事をお勧めします。
どんな試験でもそうですが、受験ではインプット力ではなくアウトプット力が試されます。